想像を超えた子どものおふざけ
息子の問題行動が発覚したのは、小学校のある日のことでした。
GIGAスクール構想で配られた学習用端末には、本来、YouTubeなど学習に関係のないサイトは見られないように制限がかかっています。
けれど息子は、授業中にこっそりYouTubeを見ていました。

どうしてそんなことができたのか。
調べてわかったのは、彼が教師のログイン画面を見てIDとパスワードを記憶し、教師用の権限でアクセスしていたということ。
しかもそれは他の生徒からの指摘で発覚しました。
当然、学校からは厳しく指導され、アカウントは削除されました。
私も「もう同じことは繰り返さない」と信じていました。
ところが――。
中学校に進学し、新しいGIGA端末(Chromebook)が配布されてから間もなくのこと。
なんと、あの削除されたはずの教師アカウントを、息子が再び端末に復元し、またこそこそと動画を見ていたのです。
私の知らないところで、彼はIDもパスワードも覚えていて、それを中学の新しい端末で再利用していた。
中学校・小学校の双方に報告し、再び指導を受けることになりました。
正直に言うと、親として非常にショックでした。
そして、怖くなりました。
なぜなら、これは「勉強をサボった」だけの話ではなく、「モラルの欠如」という、もっと深い問題だからです。
家庭でも話しました。
個人情報を不正に使うことがどれだけ危険か。
情報漏洩のリスク、最悪の場合は犯罪者になる可能性だってあること。
進学や将来の夢が潰えてしまうことだってあること。
けれど、彼にはまだ実感がないようです。
まるで「ゲームの裏技」を使った程度の認識しかないように見えます。
息子の行動は、周囲にどう見られるか、信頼をどう築いていくかという面でも大切なポイントだと思います。
大きな問題になる前に、小さな芽のうちに気づけたことはよかったと、今は思うようにしています。
正しさをどう教えていくのか、親としてもまだまだ手探りです。
一度言ったくらいでは伝わらないことも多く、何度も繰り返し伝えていくしかありません。
成長の途中で、失敗はあるもの。
今後も様子を見ながら、焦らずにサポートしていこうと思っています。
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