実は昨日、ちょっとした出来事がありました。

今週いっぱいは仮入部期間ということで、息子は色々な部活動を試している最中。
心の中ではもう陸上部に決めている様子なのですが、「せっかくだから」と、昨日は吹奏楽部を体験してみる予定でした。
でも、学校から帰ってきた彼の第一声はまさかの「行けなかった……仮入部届がない」でした。
え? ちゃんと家から持たせたはずだけど?
どうやら、どこかに置き忘れてしまったようです。
学校にあるのは間違いない。でも、結局その日は仮入部には参加できませんでした。
それを聞いて思い出したのが、仮入部期間が始まったばかりの頃のこと。
仮入部には保護者のサイン入りの届けが必要なのですが、それを最初2日間持ち帰るのを忘れてしまって、何も参加できないまま過ごしていたあの日。
ああ、またやっちゃったね。
どうしてすぐに行動できないの? もどかしさの中にある思い
「与えられたチャンスはしっかり掴むこと」
「大事なものは失くさないように気をつけよう」
何度も何度も、息子に伝えてきた言葉です。
それでも、仮入部の届けを学校に置いたままにしてきたり、大切な書類をすぐに失くしてしまったり。
言われたことをその場では「うん」と返事しても、次の瞬間には頭の中からすっと抜けてしまうようです。
注意散漫。忘れ物。気が散りやすい。
そんな彼の特性を理解しているつもりでも、やっぱり親としては心配になります。
「どうして言われたことをすぐに行動できないの?」
「なんで忘れちゃうの?」
つい、そんな言葉が心の中に湧いてきてしまうこともあります。
でも、それでも。
本人なりに、きっと頑張っているんですよね。
私たちの「普通」が、彼にとっては少しハードルが高いこともある。
わかってはいても、日々の中で忘れそうになってしまいます。
言語化が難しい本人の特性から、説明するのが難しいし、頭の中でも理解して脳が行動するよう指令を出すことが難しいのかもしれないです。
それでも私は信じています。
何度でも伝えていけば、少しずつでも伝わること。
忘れてしまっても、「次はこうしよう」と考える力が育っていくこと。
すぐには変わらないかもしれない。
でも、変わるチャンスを諦めずに、何度でも寄り添っていきたい。
そんな思いで、また今日も「次はどうする?」と一緒に考えています。
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